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映画『メアリと魔女の花』感想&自分の作品に活かすためには(ネタバレは「ここから下」と表記してあります)

   

映画『メアリと魔女の花』を見てきました。

宮崎駿監督の作品が大好きで昔からジブリ作品は映画館に行ってみていました。今回の作品は「スタジオジブリ」の作品ではなく「スタジオポノック」という会社製作の、元ジブリの米林宏昌さんが監督・絵コンテをなさった作品です。

米林宏昌さんは、ジブリ作品の「借りぐらしのアリエッティ」や「思い出のマーニー」の監督・絵コンテをされた方です。

(映画は、原作・脚本・監督・絵コンテ、の作業をされる方々によって制作されるものです。全ての作業を複数人ですることが多いと思います。

マンガで言うと、ストーリー考える人+ネーム描く人+下描きする人+ペン入れする人が別々みたいな。)

 

今作の映画『メアリと魔女の花』は宮崎駿さんが脚本や監督をされたジブリ系作品以外で、一番好き!というぐらい素敵な作品でした!

 

ここから少しネタバレはいります。↓

 

原作の内容も素晴らしいと思うのですが、演出の仕方が、キャラクターにダメなところはあっても、そこは「クズ」な所ではなく、「目の前のことに夢中になれる好奇心を持った素敵な長所を持った子」だと、別の角度から視聴者が認識できるように、キャラクターを魅力的に表現してありました。キャラクターを好きになって作品を見ることが出来ると、ワクワクしてとっても楽しいです!

今の時代に合っていてキャラクターも素敵だと思いました。

女の子が囚われのお姫様になるのではなく、男の子が囚われの王子さまで、それを助けに行く主人公の女の子がとても可愛かったです。

そして!可愛い担当のホウキ!とっても可愛かったです。&ホウキが大好きなエンドア大学のフラナガンというほうき小屋の番人さんがとても良いキャラしてました!

最後のエンディングテロップで「感謝」の後に高畑さん、宮崎さん、鈴木さんのお名前が書かれて、その後に監督「米林宏昌」と流れるのにも感動しました。

映画『メアリと魔女の花』公式サイトはこちら

自分の作品に活かすためには

今までの米林監督の作品は人間の「暗さ」や「鬱々とした消化不良の煮え切らない自己否定感・無気力感」がやや前面に出すぎていて、子ども向け作品で何が表現したいのこの人?なぜキャラクターを可愛く描かないの?クズさにフューチャーして共感を得てどうするの?原作がそうでも明るくさくっと飛ばさないと陰鬱感引きずって、全体の比率として暗いイメージが記憶に残る作品にしてどうするの?キャラクターの魅力を表現し切れてないよ?と、少々不思議な作風に私の目には映りました。

猫ちゃんが出てくるのですが、可愛いときと不細工なときとか、描き分けてくれたら素敵なのにと思いました。商品化もしやすいでしょうし。

猫ちゃんの表情も基本暗くて、動物くらい自由奔放に、生きていることそのものに喜びを感じて傲慢なほど自由に生きていてもらいたいです。

生きることに苦悩しています。動物までもが。作者さんの苦悩が見え隠れしている気がしてしまい、気になります。(自己存在に苦悩していないキャラクターが一人でも出ていれば、それ以外は、自己肯定に迷いがあるキャラなんだなと思えるのですが、んー。ヒーローが現実に陰りは在るものの、明るくあろうとしている姿勢は素晴らしかったです。でも、正しくあろうとしているというのは、そうでないものが存在するという表明になってしまうので。…私自身が暗いからそういう風に目に映るのかもしれません)

何も考えずに楽しく視聴できる作品を作ってもらいたいです(笑)というか、何でも楽しめる人になりたいです。

と、いうのが本音の感想なので、それを他人に求めるのではなく、自分でしようと思います。

 

暗い作風が好きじゃない!

→「『世界には希望がある』という明るいポジティブな空気感をまとった作品が好き!」

 

キャラクターはのクズさは見たくない→

個性を表現し、それが作中嫌われる展開があったとしても、キャラクターを作者である「自分だけは」愛して、魅力的な個性を一つは表現して描く。

嫌なやつをただの嫌な奴として描くのではなく、嫌な奴だけど、こういうお茶目でかわいらしい、愛嬌のある部分もあるんだよ。皆知らないけど憎めない奴なんだよ。というのを描く。描くページ数が足りない場合は、作者である私だけは知っている!というスタンスで少なくとも描く。

 

ホウキ(超可愛いキャラ)の自己犠牲精神はいらない→

何を持って弱者と強者を分けるか問題は見る角度で変わってしまうから曖昧ですが、私は可愛く小さいものが大きく強いもののために傷つくのは見ていてしんどくて好きではありません。小さいものは、本当に心の底から純粋に迷いなどなく、大切な人を助けたい!そのために選べる手段がたまたま自己犠牲しかなく迷わずそれを選んだ。自己を犠牲にすることを選んだのではなく、その人を助けることを選んだらそうなった。と、言うのは解るけど!それがしんどい!それを察知して人間そいつ守れよ!!!!!!むしろ守られるなよ!!!守る側に色よ主人公!!!と感情が波立ちます。自分のせいで誰かが犠牲になった苦しみや悲しみなんて、何度も再体験する必要ないよ。皆十分知ってるから。と、思ってしまいます。

絶対やらないようにしようと思います。つい楽だから自己犠牲展開にしてしまいがちですが、絶対に、誰も自己を犠牲にしないですむご都合主義な世界観を描いていきたいと思います。

主人公は多少苦しんでも良いです。主人公だから仕方ない。だって本人好きでそれを選んで苦しむ結果を選んでいるのですから。小さいものも、そうなんですけどね。許せないのは、主人公はその相手のために自己を犠牲にしても守るべき相手だと認識していないところです。両方がお互いの命を自分と等価であると感じ、結果主人公を守るのであれば気になりません。主人公も立場が逆であれば同じ事をしたからです。

作品の素敵なところを素敵!と人に説明できるくらいかみ砕いて、嫌なところがどうして嫌なのか、どう変えたら「自分が」好きになれるのかを考えていったら、今後の作品作りの大いなる糧になると思います。皆さんも楽しい作品を沢山見て、素敵な作品をどんどん作っていって下さい!

 

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 -日記

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