「コマ割りが出来ない!」「ネームをどうやって描いたら良いか解らない!」
という初心者さんもいらっしゃると思います。私もそうでした。
始めたばかりの人にお勧めな、簡単にマンガのネームを描く方法のご紹介です。
まずノートに同じ大きさの四角 □ を描きます。(コピー用紙を適当な大きさに折ってもOK)
面倒くさい方は、四角が描かれているノートを用意します。
こちらは↓無印良品の商品です。100円
この四角の中に、一コマずつ描いていきます。
描きながら重要なコマには★マークなどの印を付けていきます。
縦長のコマや横長のコマにしたい場合は、はみ出したり2コマ使って描いていきます。
最後まで描ききったら、スキャンをして画面上で拡大縮小して貼り付けていけばネームの完成です!
意外な展開や、目に付かせたいコマは、右ページの1コマ目にもって来ると良いので、そうなるようにページ配分をします。
1ページに5コマを基準に、3~8コマ前後を入れていきます。
始めは2コマ使って描いたけど、一つに出来るな。というコマは一つにします。
いらないコマも削除していきます。
重要な、自分が一番描きたい、あるいは伝えたいコマを大ゴマにするために、他のコマのシェイプアップをはかります。
メリハリを出すためです。
コマ割りは、時間経過をを表現する効果があるので、時間が流れているスピードを意識して配置していきます。
縦のコマは、下に落ちる・重い・重力
横のコマは、スピード感・右から左に目が移動する故に起こる「動き」を表現する効果
など、自分の感じる感覚で表現していってください。
「ネームが描けない!」方へのもう一つの簡単なアドバイス。
・その1
好きな作家さんのマンガを用意して、それをそのままノートにネームに直してみる。
B5サイズで出版されている雑誌などが特にオススメです。
好きな作家さんのページを切り抜いて、同じサイズのB5ノートに写します。
週刊誌なら、この量を一週間で描いたんだ!(大体16~24ページくらい)
月刊誌なら、こんな沢山描いてるんだ!!(大体32~40ページくらい)
と、驚きがあると思います。
やってみると、ネームのリズム感が解ってきます。
・その2
マンガを描いているお友達やお知り合いが居たら、原稿を手伝います。
トーン貼りやべた塗り、何でもよいのでその一コマ、1ページに何分、何時間も付き合います。
習うより慣れろです。
本当に慣れます。
私はトーン貼り作業で、どこにどうやってトーンを貼って良いのか解らずとても時間がかかっていました。
知り合いのマンガのトーン貼りを手伝っていたら、トーン貼りは頭を使わなくてお喋りしながら出来るルーティン作業のようになりました。
もちろん思考力を使って、真摯に向き合って作業した方が何倍も楽しいです。自分の作品ならなおのこと。
「どうやったら良いか解らない-!」という物理的な作業は、慣れがとても重要だと思います。
まずは一作品マンガを完成させてみましょう。8ページや16ページ作品で大丈夫です。面白なくて大丈夫です。
そうしたら、次の目標は、通算原稿枚数100枚を目指しましょう。(16ページなら、約6作品)
通算枚数が1000枚を超えると、今目の前にある壁がクリアできると思います。(16ページなら62作品)
通算100作品を完成させた頃には、同人活動でなら中堅サークルに、商業なら担当さんが付くくらいの実力には軽くなっていると思います。
週刊連載の作家さんは、一年で1000枚以上のマンガを描かれています。
ですので、一先ず年間200枚を目標にしてみるのも良いですね。
1ヶ月に16ページのマンガを一作品仕上げたら、年間192枚です。
30日で16枚描くなら、なんとなくそんなに大変じゃない気がしませんか?(笑)
ペン入れをちゃんとして、トーンを貼って仕上げまで完璧に完成された作品じゃなくて大丈夫です。
コピー本を出すくらいの軽い気持ちの、鉛筆書きのマンガで大丈夫ですので、ともかく完成させましょう。
そして今の自分の実力と向き合いましょう。
きっと下手です。でもこれから描く次の作品は必ずどこか、(それが1カ所だけかもしれませんが)
必ず上手になっています。間違いありません!
始めて作った1枚目のスカートより、100枚目に作ったスカートの方が、できあがりが洗練されているものです。
お互い漫画制作を頑張りましょうね!ヽ(*^^*)ノ